一年前からの手紙
未来の私へ、
今のこの気持ちを思い出してほしくて、今の僕はこれを書いています。
TOMOSHIBI POSTは、ただ、一年後の自分に手紙を書くように、メールを送れるwebサイトです。
機能としては、それ以上でもそれ以下でもありません。
だけど、僕はそこに心を込めました。気持ちを込めました。ありったけの、「こんな世界に、なったらいいな」を詰め込みました。
それを伝えたくてか、今の僕は、物語を思い付きました。いや、思い付いたというよりは、とっても自然に、本当に流れるように物語が書けました。
一度書き切ってからも、まったく手直しする必要がないと思えるくらい、良い物語が書けたなぁと思っていました。
その物語、TOMOSHIBI POSTのコンセプトストーリーを添えて、ある女の子に届けてみたんです。
暫くして、その子から返信が来ました。
僕はその返信を見て、なんだか本当に、幸せな気持ちになったんです。もっというと、感動しました。もっともっというと、とにかく感謝したくなりました。作った自分に、送った自分に、そしてその子に。
その女の子は、号泣したんだそうです。
悲しくないのに、辛いわけでもないのに、僕の書いた物語を読んで、このポストを使って。
TOMOSHIBI POSTで号泣したのは、実は二人目でした。
なんなんだろう、僕が作ったこれは、書いたこれは、一体なんなんだろうと思います。
これに、もしもお金が稼げなかったら、価値がないなんて誰が言えるんだろうか。
なかなか泣けない僕が作ったこのポストで、
号泣してくれる人がいた。
この事実と、今この瞬間の、
世界とか、社会とか、善悪とか、正義とか悪とか、宇宙とか、もうそんなんどうでもよくなるくらいにただ「生きててよかった」って「嬉しいなぁ」って気持ち。
未来の僕よ、
きっと思い出してさ、誰かに、語っておくれ。
生きるってきっと、この瞬間をいうんだぞって。
生きるってきっと、あの時のことを思い出すことでもあるんだぞって。
そうしてまた、新しい何かを、
未来の今の、想うこと感じること大切にしたいこと全部全部詰め込んで、作っておくれ。
そしたら絶対、生きてるなぁって思えるから。
今これを書いてる僕みたいに。
5/21/2018 23:29 オフィスからの帰り道、降り間違えた錦糸町の駅のホームにて