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一年後の自分へ

 ごきげんいかがですか。今私は帰省した高妻の部屋で一人キーボードを叩いています。2020年、大変なことになっていますが慣れてきたというか、よくわからなくなってきました。今年が始まった頃私は摂食障害や躁鬱が真っ盛り。授業も詰め込みすぎて忙しく、恋人との関係も終焉に向って急速に悪化していました。成人式の写真、ガリガリすぎてろくろ首みたくなってましたね。3月、4月とコロナの足音を聞きながらこの家へ転がり込み、特に何も達成しないまま今、夏を迎えています。摂食障害はかなり良くなりました。単位は一つは落とした見込み。
 今私の容量のうち90%を将来への不安が占めています。そう、就活ですね。絶対に私に向いていない分野だと確信(言い訳?)してしまっていますが、そろそろ動かないとまずいな、という危機感は覚えています。ポジティブに考えれば、不安対象が「今」から「未来」になったことはいい傾向かもしれません。それだけの余裕ができたということですから。
 現時点での私の就職希望先は出版社です。できれば小学館か文藝春秋。児童書が大好きであることや千早茜先生への憧れが主な理由です。焦って良く分からないインターンに沢山応募したり、マイナビやリクナビを見漁ったりしています。ものすごく不安だけど、どうにかなるんじゃないかという甘い期待もあります。ただ、この手紙を読んでいるあなたが今現在の私を憎まなくていいように、明日からできるだけ頑張りたいと思ってます。明日から。その燃料として、今勢いでこの文章をしたためています。
 実家で食べたおじいちゃんの五目豆、切り干し大根、とんかつの味。ずっと話しかけてくれた愛ちゃんの可愛らしさ。支えてくれた男の子たち。いろんな感謝を忘れないようにしてくださいね。あなたは他人が親切にしてくれるのを当然だと思っている節があります。動機がなんだとて、当然じゃないわよ。今の私に感謝しなさいよ。と、言えますように。
 それでは、ごきげんよう。グッドラック。