消印

一年後の自分へ

私なんて、一体何の役に立つんだろう。

役に立つも何も、私のせいで失速させてしまっているような気さえするよ。

そんな気さえするけど、そうじゃないって分かってるから、悲劇のヒロインぶれないし、役に立ってないわけないって分かってるから苦しいんだよ。

まだまだ全然足りてないって、毎日毎日悔しい気持ちを見て見ぬふりして苦しいよ。

私もう、充分頑張ってるよ。

って、涙を零したくなるけれど、辞める気なんてさらさらなくて、泣いた傍から、どうにもこうにもやるしかないって思うんだ。

いっその事、「私だって頑張ってるのに!」って泣きわめいて、私のことを諦めてもらえたら、どんなに楽か。

でも、それを望んでるわけではないんだよなぁ。

あーあ。堂々巡りだ。

せめて、こんな気持ちを一人抱えて、歩いて帰る今日のことを、いつか笑って話せる日を、思い描いてみようかな。

誰にも言えない気持ちって、こういうやつをいうのかな。

一年後の私は、聞いてくれるかな。
どうか、優しく聞いてやってよ。
そしたらきっと、今の私は救われるよ。