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一年後の自分へ

38歳の僕へ
今日は誕生日ですね。38歳になりましたか、おめでとうございます。もうすっかりおじさんですね。子どもたちは元気ですか?仕事はどんな感じですか?
ちょうど一年前の僕は新型コロナウィルスがいまだに猛威を奮っていて、なのに、普通の生活をしなければならい不安の中にいます。
妻もつい先日、育休から復帰したばかりで、満員電車、ほぼ全社員出勤という会社の状況に顔が引きつりながらの日々を送っています。
子どもたちは保育園に通わせていますが、保護者も先生たちもこの微妙なバランスの生活のことを快く思ってはいないと思います。
なので以前のようにどこかに気軽に出かけたり、誰かと飯に行ったり、そういうのがしづらい状況です。
そちらの世界ではワクチンなどできて、それなりにこの事態に対処できるようになっていますか?少しでもみんなが幸せな環境にいることを願っています。
手紙を書いている今の僕は、これからの生き方のことを考えています。今の仕事に不満はなく、とてもありがたい立場だと思っていますが、でもそれを守るための生き方はしたくないと思っています。
ただ向上したいというわけでもなく、自分自身の力で、特に僕が少しだけ自信のある、わずかに強みだと思っている、言葉を使うことを通して、人の心を動かせる仕事をしたいと思うようになっています。
それと、生きていることを大事に思う人たちと繋がっていきたいと思っています。
そちらの僕は、今何をしていますか?この想いが何らかの形になっていると、とても嬉しいです。
追伸 家族を大事にしてください。子どもたちがいうことを聞かなくてもムシャクシャせず。心の大きい、度量の大きい人間になってください。あと、この世界をわかった気にならないように。いろいろなことを諦めない僕でいてください。